50代保育士実技試験合格への勉強法!~造形編~
筆記試験合格の通知は、実技試験本番の3週間から4週間前に試験の受験票を兼ねて届きます。ピアノ演奏や絵を描くのが得意な人ならそれから試験対策しても間に合うかも知れませんが、素人の自分には無理。今回【造形】と【言語】を選択しましたが、準備の大変そうな【造形】から勉強をスタート!
【造形】の試験の概要を知ろう!
【造形】は、子どもや保育士を保育園の中や外での日常生活をテーマとして、
出題の条件に合った絵を45分で描きます。
解答用紙の中にある19㎝×19㎝の枠内に色鉛筆で仕上げます。
過去に出たテーマは、粘土遊び、花や野菜の世話、お誕生日会、お遊戯会などなど。
気を付けなければいけないのが、出題の条件に合ったという点です。
例えば。。。
A保育所の保育室で3歳児クラスの子どもたちが自由に遊んでいます。
先生のところに絵本を持ってきて読んでもらっている子どももいます。
~条 件~
- いろいろな遊びをしている子どもがいること。
- 保育室の様子およびおもちゃを描くこと。
- 子ども3名以上、保育士1名以上を表現すること。
- 枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
といった具合です。
条件が揃っていないと減点になってしまうので、問題の条件をすべて満たしたうえで、
45分以内に色塗りを終えるという合格点30点の最低ラインをクリアするために時間配分を決めて
何度も練習が必要です。
練習道具を揃えよう!
絵を描く用紙は本番と同様なケント紙で練習するとよいとネット情報を得ました。
しかし、ケント紙が意外とお値段がします。100枚入りで2000円弱くらい。
自分はそれほどこだわりがなかったので、自宅にあったA4コピー用紙を使用。
次に19㎝四方の厚紙を原型にして、A4用紙に実際の枠サイズを何枚も作りました。
次に色鉛筆。これは色々情報を集めてこだわりました。
まず下書きは普通の鉛筆だと、消した時黒く残ってしまうので
三菱鉛筆uniのアーテレーズカラーという消せる色鉛筆の308番サンオレンジを
メルカリで新品200円で購入。
ニッチな商品なのか、田舎の文具コーナーでは置いていなくて、
ネットで単品だと165円+送料400円だったので😅
メインの色鉛筆は、限られた時間の中で人物、背景を早くきれいに塗るために
芯が柔らかいものがベストです。私はドイツ製の水でとかせる色鉛筆をネットで購入。
外国製の色鉛筆は日本にない色味の物が多くて、塗っていて楽しめます。
芯が柔らかいので、塗るスピードが格段に上がります。
欠点は折れやすいです。折れた時、焦らないため、削る時間を短縮するために
先とお尻を両方削る、いわゆる『どろぼう削り』をしている方を試験会場で多く見かけました。
私は何となく抵抗があったので、やらなかったです😅
実際折れたのですが、猛スピードで削りました💦
よく使う色を二本準備される方もいるようです。
鉛筆削りは、無印良品で購入しました。コンパクトでお気に入り。約2㎝×3㎝×1.5㎝
刃物で有名な貝印の刃を使っているので切れ味もいいですね!税込み100円でした。
最後に参考書も購入しました。四谷学院でも実技の教本はあったのですが、
さらに詳しく、過去問の参考作品がカラーでたくさん載っているものが欲しくて購入。
ネットでも探すことは出来ますが、手元にあると便利です。
キャラ、背景を予め決めて、スピードアップ!
人物を描くにあたって、大事だなと思ったのは大人と子どもの体の大きさ、バランスです。
大人だったら、5頭身。子どもだったら、3~3.5頭身を目安にします。
下は悪い例です。保護者と運動会に参加する2歳児設定なのに完全に小学生です💦
2歳児だったら、3頭身未満で描くべきでした😣
試験問題はたいてい、先生1名と子どもたち3名以上の設定が多いです。
キャラを予め決めておけば、迷う時間がなくなるので時間短縮になります。
先生や子ども達の髪型、服のデザインや色。
そのキャラの正面、横向き、立ち姿、座り姿。
先生ならかがんでいる姿、子どもならハイハイしている姿が描ければかなり応用出来ます!
あとは室内、室外の背景も決めておきます。
とにかく簡単な物で保育園が分かる背景がベストです。
室内なら壁やカーテンを明るい色にして、子どもの絵やタオル掛けなど。
園庭なら、鉄棒、タイヤ、フェンス。
これだけでかなり保育園度アップです😉
実際に描いてみよう!
いきなり19㎝×19㎝に描くのは難しいです。
問題用紙の余白に5㎝四方の枠を描いて、そこに指定の人数の簡略した人物を
描いて全体のバランスを決めます。ここは本当にざっくりでいいと思います。
それを見ながら、19㎝四方の紙に下書きしていきます。
背景の工夫として、絵にメリハリをつけたり奥行を出したりするために
基底線や消失点という技法を使いました。
基底線は上部三分の一くらい。下の絵だと壁と床の境界線。
消失点は遠近法の一つで、下の絵だと壁の中心から床の線を末広に描くことで
部屋に広がりを持たせることが出来ました。自分でもやってみてビックリ!
実際何枚練習したの?
造形の練習に取り組み始めたのがゴールデンウィーク明けで
試験前日も練習したので、一か月半くらいで20枚くらい描きました。
自分は空間認識能力?が低いみたいなので、ピアノとか机とかを室内に描くと
時空の歪みおきましたか?みたいな絵になってしまうので苦労しました😅
でも他の人のを真似したり、何度も練習するうちにだんだんコツがつかめてきました。